Rails on NaCl


統合開発環境RadRailsを利用する

RadRails は Rails の統合開発環境で、Eclipse をベースに作成されています。

このページではLinux上における一般的なRadRails環境の作成方法と、RadRails環境下におけるバージョン管理の手順について簡単に説明します。

Eclipseのインストール

RadRails のインストールは、Eclipse が同梱されているインストーラからまとめてインストールする方法と、Eclipse のアップデート機能を利用して Eclipse にプラグインとしてインストールする方法の2種類が存在します。

ここでは Eclipse にプラグインとしてインストールする方法を紹介します。既に Eclipse をインストールしている方は[RadRailsプラグインのインストール]に進んでください。

  1. Eclipse SDK を”Eclipse開発サイトの Downloads ページ からダウンロードします。また、 JRE (Java runtime environment) のパッケージをJava.sun.com からダウンロードしておきます。ダウンロードしたファイルは $HOME/archiveディレクトリに保存します。
    このドキュメント作成時の最新版は以下の通りです。
    • Eclipse 3.1.2 (ファイル名:eclipse-SDK-3.1.2-linux-gtk.tar.gz)
    • JREバイナリパッケージ (ファイル名:j2re-1_4_2_11-linux-i586.bin)
    • J2SE SDKバイナリパッケージ: (ファイル名:j2sdk-1_4_2_11-linux-i586.bin)
  2. Eclipse のバイナリ tarball を適当なディレクトリに展開します。ここではホームディレクトリ以下に展開しています。
    % cd 
    % ls archive
    eclipse-SDK-3.1.2-linux-gtk.tar.gz j2sdk-1_4_2_11-linux-i586.bin j2re-1_4_2_11-linux-i586.bin
    % tar zxvf ~/archive/eclipse-SDK-3.1.2-linux-gtk.tar.gz
    ...
    
  3. ホームディレクトリ以下にeclipse ディレクトリが作成されます。eclipse ディレクトリ内に移動し、以下のコマンドを実行して JRE の展開を行います。途中ライセンスが表示されるので、よく読んだ上 yes とタイプします。
    % cd eclipse
    % /bin/sh ~/archive/j2re-1_4_2_11-linux-i586.bin
    ...
    
  4. 展開すると j2re1.4.2_11 というディレクトリが作成されますが、このままでは Eclipse に JRE が認識されないので、j2re1.4_11 のシンボリックリンク jre を作成します。
    % ln -s j2re1.4.2_11 jre
    
  5. 以下のコマンドを実行して、Eclipseが起動することを確認します。
    % ./eclipse
    

Eclipse の日本語化

EclipseWiki「日本語化」 を参考に Eclipse の日本語化を行います。
以下のページから、NLpack1-eclipse-SDK-3.1.1a-gtk.zip をダウンロードします。

Language Packs: 3.1.x

ダウンロードしたファイルを展開し、features と plugins の内容を eclipse/features と eclipse/plugins にコピーします。

% cd 
% mkdir tmp
% cd tmp
% unzip ~/archive/NLpack1-eclipse-SDK-3.1.1a-gtk.zip
% cp -rf eclipse/plugins/* ../eclipse/plugins
% cp -rf eclipse/features/* ../eclipse/features/*

ファイルコピー後、Eclipse を再起動するとメニューが日本語化されています。

RadRails プラグインのインストール

Eclipse のソフトウェアアップデート機能を使用して RadRails のプラグインをインストールします。
このとき、Ruby の IDE プラグイン RDT も要求されるので、合わせてインストールします。

  1. Eclipse を起動します。
  2. [ヘルプ] メニュー → [ソフトウェア更新] → [検索とインストール] を選択して[インストール更新ダイアログ]を起動します。
  3. インストール更新ダイアログの[インストールする新規フィーチャーを検索]をチェックして[次へ]ボタンを押します。
  4. [新規リモートサイト]ボタンを押してアップデートに使用する URL と項目名を入力します。
  5. 最初に RDT のインストールを行います。以下を入力し[OK]ボタンを押します。インストール画面の検索に含めるサイトに[RDT]という項目ができるので、これにチェックを入れます。
    名前 : RDT
    URL : http://updatesite.rubypeople.org/release
    
  6. 同様にRadRailsの項目も作成します。
    名前 : RadRails
    URL : http://radrails.sourceforge.net/update
    
  7. [RDT]と[RadRails]の項目にチェックを入れたら、[終了]ボタンを押します。
  8. 更新を検索するプログレスバーが表示され、成功すると更新の画面に移ります。
  9. インストールするフィーチャーの選択で[RadRails]、[RDT]にチェックを入れて[次へ]ボタンを押します。
  10. RadRails と RDT のライセンスが表示されるので、ライセンスを読んだ上で[使用条件の条項に同意します]にチェックを入れ、[次へ]ボタンを押します。
  11. インストールするフィーチャーとして、RadRails と RDT の項目が表示されるのを確認したら[終了]ボタンを押します。
  12. プログレスバーが表示され、ダウンロードに成功すると検査の画面になります。以下の警告が表示されますが、[すべてインストール]を押します。
    警告: 署名なしのフィーチャーをインストールしようとしています。
    フィーチャーのインストール、またはインストールのキャンセルを選択してください
    
  13. インストールが終了すると再起動するかどうか質問されますので再起動を選択します。
  14. 再起動後、メニューから [ファイル] → [新規] → [プロジェクト] と選択すると、新規プロジェクトの一覧に[Rails]が追加されています。
  15. Railsプロジェクトを作成後、[ウィンドウ] → [パースぺクティブを開く] → [その他]で[Rails]パースぺクティブ(RadRails 画面)になります。

RadRails での Subversion の利用

RadRails で Subversion を利用するには、Subclipse プラグインをインストールする必要があります。

Subclipse のインストール

RadRails と同様に Eclipse のソフトウェアアップデート機能を使ってインストールします。

メニューから [ヘルプ] → [ソフトウェア更新] → [検索とインストール] を選択し、インストール更新ダイアログを開いて[新規リモートサイト]に以下を指定します。

名前 : Subclipse
URL : http://subclipse.tigris.org/update_1.0.x

後は RadRails や RDT と同様にインストールを行います。

リポジトリーからのプロジェクトのインポート

リポジトリーからモジュールをチェックアウトし、Eclipse にプロジェクトとしてインポートする方法を説明します。

  1. [ファイル] メニュー → [インポート] を選択し、インポートダイアログを開き、[SVN からプロジェクトをチェックアウト]を選択し、[次へ]ボタンを押します。
  2. [新規リポジトリー・ロケーションを生成]にチェックを入れて、[次へ]ボタンを押します。
  3. ロケーションテキストボックスにリポジトリーのURLを入れて、[次へ]ボタンを押します。

リポジトリーはhttp://、svn://、file://からはじまる3種類のプロトコルを指定できますが、file://プロトコルの使用については javaHL というライブラリが必要となります。javaHL は Subversion プロジェクトの一部で、Sarge の場合 Subversion のソースからビルドする必要があります。詳細は参考の「Subclipse FAQ」を参照してください。

以下はロケーションテキストボックスに入れるURLの例です。

http://localhost/svn
svn://localhost/svn
file:///var/local/svn

リポジトリー指定後、リポジトリーのモジュール(フォルダ)一覧が示されるので、チェックアウトするモジュールを選択し、[次へ]ボタンを押します。

リポジトリーへのプロジェクトのインポート

Eclipse で作成したプロジェクトをリポジトリーへインポートする方法を説明します。

  1. Rails Navigator のプロジェクトのディレクトリを右クリックし、[チーム] → [プロジェクトの共有]を選択します。
  2. リポジトリータイプの選択ダイアログが開くので、[SVN]を選択し、[次へ]ボタンを押します。
  3. リポジトリー選択画面に移動したら、[新しいリポジトリー・ロケーションを作成]か[既存のリポジトリー・ロケーションを使用]のどちらか選択します。
  4. [新しいリポジトリー・ロケーションを作成]の場合、「リポジトリーからのプロジェクトのインポート」のときと同様にリポジトリーのURLを入力します。
  5. [既存のリポジトリー・ロケーションを使用]の場合、リストから使用するリポジトリーのURLを選択します。
  6. SVN リポジトリー内のフォルダの名前を選択する画面になるので、適切なモジュール名を入力して[次へ]ボタンを押します。
  7. 準備完了画面で[終了]ボタンを押します。
  8. ユーザ名、パスワードを入力するダイアログが表示されるので、ユーザ名、パスワードを入力し、[OK]ボタンを押します。 #コミットダイアログが表示されるので、[すべて選択]ボタンを押して、プロジェクトの全ファイルをコミット対象に指定し、コミット・コメントを記述します。
  9. [OK]ボタンを押すとコミットが開始されます。

リポジトリーの同期化

Rails Navigator でプロジェクトを右クリックし、[チーム] → [リポジトリーと同期化]を行うと、リポジトリーとローカルキャッシュの間で同期が行われ、リポジトリーとローカルキャッシュでの変更を[チーム同期化パースぺクティブ]で確認することができます。

リポジトリーで変更のあったファイルは青い矢印のアイコン、ローカルキャッシュで変更あったファイルは灰色の矢印のアイコン、リポジトリー、ローカルキャッシュ共に変更されているファイルは赤い矢印のアイコンで表示され、ファイルのアイコンをダブルクリックすると、両方のファイルの差分がエディタで表示されます。

ファイルのアイコンを右クリックし、表示されたメニューから[更新](リポジトリーの変更をローカルに反映)、[コミット](ローカルキャッシュの変更をリポジトリーに反映)、[リポジトリーからの復元](ローカルキャッシュの変更の破棄)等の操作ができます。

もし競合が起きていた場合、差分を表示しているローカルキャッシュの方のエディタで競合箇所を修正する必要があります。修正後、右クリックメニューの[マージとしてマーク]で競合状態を解除できます。

ブランチ、タグ付け

Subversion では、ブランチもタグ付けもモジュールのコピーを別の URL に作成することで行います。

Rails Navigator でプロジェクトのアイコンを右クリックし、[チーム] → [ブランチ/タグ]メニューを起動します。コピー(ブランチ/タグ)ダイアログが表示されるので、[コピー先の URL ]テキストボックスにブランチ、タグ用の URL を設定し、[OK]ボタンを押します。

参考文献